九州電力株式会社川内原子力発電所1号炉及び2号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案(以下、単に「審査書案」という。)に対する意見を述べます。
ご検討の程、どうかよろしくお願い申し上げます。
1、火山影響評価
火山噴火に対する対応が、審査書案では検討が不十分である。例えば、火山灰が、原発周辺の海域に降り積もり、そのため、原発の冷却作動ができないおそれが考えられる。
このような審査書案は、重大な瑕疵あるものとして採用はできず、再検討を求める。よって、この状態での再稼働は、許されない。
2、川内原発の老朽化
川内原発1号機、2号機とも約30年を経過している。
老朽化に伴い、大震災の際の破壊の程度は、新設機より劣るにも関わらず、その可能性を十分に評価に取りいれていない。
また、耐震性については、原発本体だけでなく、配管類も耐震性があるかきちんと評価が求められるにも関わらず、配管類は、大震災には耐えられる証明がきちんとなされていない。川内原発の場合は、老朽化があるため、さらに深刻である。
審査書案では、老朽化と配管類の耐震性の検討が不十分であり、このような審査書案は、重大な瑕疵あるものとして採用はできず、再検討を求める。よって、この状態での再稼働は、許されない。
3、攻撃拠点となる点
日本のすべての原発にあてはまることだが、外国からの攻撃拠点とされた場合、その対策がなされていない。
海外のように少なくとも二重格納容器が導入されるべきであるところされていないのであって、安全保障上のリスクが高まる昨今、最低限の対策もなされていない以上、再稼働は許されない。
審査書案では、リスクを過小評価されており、このような審査書案は、重大な瑕疵あるものとして採用はできず、再検討を求める。よって、この状態での再稼働は、許されない。
4、再稼働自体の必要性がない
日本のエネルギーは、再稼働なくとも供給できている。
再稼働させねば、電力が賄えないとの必要不可欠性を証明する試算がない以上は、安全性に問題がある再稼働は許されない。
審査書案では、再稼働の必要性も含め、記載されるべきであり、再検討を求める。
5、周辺住民の合意形成がなされていない
周辺自治体、住民の合意形成がなされたとは言い難い状況にある。
安全性が不十分なままの再稼働なのであるから当然ではあるが、再稼働検討に当たっては、総合的な評価を入れたうえで、なされるべきであり、周辺住民・自治体の再稼働に向けた合意形成がなされていない以上、再稼働は許されない。
審査書案には、総合的な評価として、周辺自治体、住民との合意形成の得る経過も含め、記載されるべきであり、再検討を求める。
以上
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川内原発の危険性 パブコメを原子力規制庁に届けました。〆切8/15
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