小児科医師としては、子どもが健康に育つ環境を、政治が、何が何でもつくっていってほしいと考えます。
少しでも、少しずつでも、前に進めて行っていただきたいと思います。
下に書くことは、8年前の2007年(平成19年)に中央区議会議員(無所属)となって議会で主張してきたことではありますが、小児科医師として、子どもが健康に育つ環境に関して中央区政に望む点が多く入っています。
なお、落としている部分、検討が甘い部分などご批判、ご意見お受けいたします。なんなりとご意見いただけましたら幸いです。
<子どもの健康を、徹底的に守る区政>
(便宜上、時期を成長発達の段階に分けて書いていますが、重なるところがあります。)
妊娠(胎児期)・出生期:
〇不妊治療への包括的サポート
〇酒、たばこ等により胎児に悪影響を及ぼさないようにする啓発
〇一人で思い悩んで出産しなくても済む相談・支援体制の確立
〇里親制度
赤ちゃん期:
〇予防接種無料化(B型肝炎2016春からではなく即座に、ロタワクチン)
〇事故による死亡や重症化をゼロに、親御さんに心肺蘇生の習得の機会の積極提供
〇ブックスタート事業の推進
〇親子の“愛着形成”をサポートすることに役立つ施策をどんどん取り込んでいく
幼児期:
〇インフルエンザ予防接種無料化
〇5歳児健診とその後のフォロー体制の整備
〇発達支援、訓練の場の大幅拡充、全ケースの対応を!
〇認証・認可保育園の区別なく、サポートの必要な幼児には全員に加配をつける対応を!スムーズな小学校への移行を。
〇病児保育サービスの拡充(時間延長への柔軟な対応、保育園で発症した場合のお預かりサービス、土曜日のサービス)
〇小児救急医療体制の整備(中央区モデルが、日本の小児救急医療問題解決のひとつの手法として広がることも同時に支援)
〇関連機関の連携によりネットワークにより虐待をなくすこと、全例、小児科専門医も必ず関与すること
〇子どもの自立や好奇心の芽生えをサポートする施策をどんどん取り込んでいく
〇支援の必要な子の乳幼児期から学童期、青年期までの連続した個人の成長のカルテ
学童期:
〇アナフィラキシーの事故を教育現場で発生させない、万が一発生したとしても、安全に対応できる教育現場であること(必要な児童にはエピペンの100%配置)
〇睡眠の重要性や病気の知識等健康に関する基本的な知識及び心肺蘇生の技術を、全児童が習得すること
〇たとえ、がん・難病であっても、全ての児童が教育を受けることができるようにすること(院内学級と地元校のスムーズな連携)
〇学校、クラブ活動中の事故の防止、万が一発生したとしても、適切に対応できる教育現場であること
〇心身症対策、いじめ対策 養護教諭と小児科医、心理士などの情報交換の場をつくり、多様な対応ができるようになること、そして、そしていじめをその子ひとりで抱え込まなくても済むように、いじめ問題をその担任の先生ひとりで抱え込まなくて済むように地域全体でサポートする
〇在宅療養への移行の実現への積極的なサポート、関連機関の連携のネットワークづくりをサポート。全体会及び各個別ケースのカンファにおいての少なくとも連携の場の提供。
〇アレルギー疾患への基礎的な知識の習得や対応力向上の場の充実
思春期:
〇ヒトのライフサイクルに関する知識やHIV等の感染症の知識、感染症予防の知識、災害時含め救命救急の知識及び心肺蘇生の技術を、全児童が習得すること
〇子育て支援の場でのボランティアなどの機会を増やす。異世代の積極交流。
〇心の悩み、不登校、若年性の精神疾患、自殺への対応、サポート体制の構築
〇小児期の慢性疾患の成人期への移行のサポート
〇成年後見制度の整備
〇ひとりひとりの能力にあったスムーズな就労支援、そのための支援員の充実
成人:
〇ドメスティック・バイオレンスの対応、シェルター施設整備。
〇ワークライフバランス企業、商店の積極支援
など
↧
統一地方選に向けて、中央区行政含め各自治体に望む点(8):子どもの健康を徹底的に守る区政
↧